2007年12月12日

マル政、マルバツ審議(自民党税調)

Q. 「マル政」とは何ですか?

A. 「政策的問題として検討する」事項のことです。


マルバツ審議

 毎年、いろいろなところから寄せられた要望や省庁でやりたいことをまとめていくと、分厚い紙の束になります。その外見から、通称、電話帳と呼ばれます。

 そして、この電話帳には、電話番号の代わりに、8種類の記号が付されています。

税制改正要望項目の振分け記号表
       :(その要望を)受け入れる
の中に :政策的問題として検討する 〔マル政、マルセイ〕
       :検討し、後日報告する
の中に :長期検討とする 〔二重△〕
×       :(今年はその要望事項は)お断わりする
の中に :法案の内容をみて検討する
の中に :事務当局で検討し、後日報告する
の中に :措置済み
※参考:松本純の国会奮戦記〔12月6日写真参照〕


 自由民主党には省庁に対応する形で部会があり、各部会は、各業界団体から陳情を受けます。その陳情をまとめていくと、結果、電話帳のように分厚い要望事項一覧ができます。

 しかしそれを1つずつ見ていたらきりがないので、事前に財務省や総務省の担当者が○×などの記号をつけています。

 そして予めついている記号を見ながら、「ここは○に近い△ということにしておきましょう」「これは△じゃなくて×じゃないの?」とかやっているのが、マルバツ審議です。

 財務省や総務省以外の省庁は、議員に「こういう発言をしてください」と事前にお願いをして、「ここはぜひとも×ではなく△でお願いします」と発言させたりします。

 とはいえ、いろいろな議員の方のブログやホームページの写真を見ると、参加者はけっこう多いなぁ、と感ずるのですが、有効な発言ができる人は非常に限られています。

 また、誰が何を言ったのか、ということは、国民には公開されません。これが政府税調であれば、政府のことですから、(いやいやながら)議事録も公開されますが、自民党税調は、1つの党の中の出来事ですので、それをあえて公開していないという現実があります(面倒くさくなるということですね)。

 しかし、財務省・総務省の税制の担当者が予め○×をつけたり、制度の説明を行っていることや、その他の省庁が自分たちの要望が通るように議員に発言させていることを考えると、なぜこのような税制改正のプロセスを何十年にもわたって許してしまっているのか、不思議に思うところです。


マル政は集中審議される

 マルバツ審議では、「マル政」事項は取り扱われません。政策的な課題が多いため、別の日を設けて、集中審議を行います。

 どういうものがマル政になるかというと、税調の翌朝1面トップになるものと考えれば、そんなに外れはないと思います。

 例えば今回で言えば、「証券税制」、「エンジェル税制」、「事業承継税制」、「公益法人税制」、「法人事業税・法人住民税」などが翌朝の朝刊で1面トップに上がっています。もちろん、議論されているものは、もっとたくさんあります。




 自由民主党の会議情報からすると、平成20年度税制改正は次のように議論されていました。

 *平成19年(平成20年度改正)の日程*
11月27日(火)部会要望ヒアリング

11月29日(木)主要項目(1)
 抜本的税制改革、地域間の財政力格差、道路特定財源、環境税、相続税制

11月30日(金)主要項目(2)
 企業関係税制、公益法人関係・寄附金税制、「ふるさと納税」、証券税制、納税環境整備

12月 4日(火)1次〇×

12月 6日(木)マル政事項処理案等の審議(1)
 地域間の財政力格差、企業関係税制(競争力強化、ベンチャー・中小企業活性化等)、納税環境整備、その他の政策税制

12月 7日(金)マル政事項処理案等の審議(2)
 道路特定財源、関税、事業承継税制等、公益法人関係・寄附金税制、個人住民税の寄附金税制・「ふるさと納税」、証券税制

12月11日(火)マル政処理案等

12月12日(水)最終処理案について(最終取りまとめ)

12月13日(木)平成20年度税制改正大綱(案)について


 *関連記事*
自民党税制調査会(与党税制調査会)
総会・小委員会・正副会長会議(自民党税調)
インナー(幹部会・顧問会議)
自民党税制改正大綱(自民党税制改正大綱)


[参考]
 http://hirotaka-ishihara.cocolog-nifty.com/blog/2007/11.html
 http://www.taro.org/ml/hardcopy/page01.htm
 http://projectk.jp/modules/news/article.php

[必読]
 http://www.world-reader.ne.jp/renasci/next/koono-001205.html
 http://www.jun.or.jp/diary/2005-12.htm


双葉更新履歴
 [2007/12/11 初投稿]



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