持株会社には大きく分けて3種類ある

「さて、どうして持株会社が銀行の経営力をアップするか、ってことだけど、実は持株会社といっても、大雑把にいうと、3つの持株会社があるの」
■事業持株会社
:自らも事業を行いながら子会社を支配する持株会社
■純粋持株会社
:自らは事業を行わず子会社の支配のみを行う持株会社
■金融持株会社
:支配する子会社の大半が金融事業を行っている持株会社

「ただ、金融持株会社は、純粋持株会社の一部だとして、2種類といってもいいかもしれないわね」

「あれ、純粋持株会社って、子会社の株をもつことしかしないんですね。なんかずるいなぁ」

「あら、専業主婦には専業主婦の、兼業主婦には兼業主婦の大変さがあるのよ」

「なんで主婦が出てくるんですか…」

「プライベートでいろいろあるのよ」

「このうち、事業持株会社は途中から作れるようになったんだけど、純粋持株会社と金融持株会社は、戦後に財閥が日本の
産業と
金融を牛耳ってたのが悪いんだという理由が根深く残っていて、最近まで禁止してたのね」

「そっかぁ! だから子会社の支配だけをする純粋持株会社と金融持株会社はダメだったんですね」

「そういうことね。それが商法改正で、平成9年に解禁されたの」

「9歳だから、小学3年生のときかぁ」

「・・・」

「それで、持株会社になると、何がいいんですか?」

「1番大きいのは、持株会社が
戦略を立てることに、子会社がそれを
実行に移すことに専念できることね」

「なんだ、株をもつだけじゃなくて、持株会社は戦略を立てるんですね。そりゃ大変だ。所有と経営の分離じゃなくて、
戦略と実行の分離なんですね。CEO(戦略の最高責任者)とCOO(実行の最高責任者)に分けて、役割分担してるのに似てますね」

「あとは、1つの会社じゃないから、たとえば
人事制度を会社ごとに設定することができるし、その会社が行っている
事業の利益を明確にできるし、他社を
M&Aするのも楽よね。持株会社というしくみは、世界で戦うための最低限の武器なのよ」

「なんだぁ、いいことづくめじゃないですか」

「あら、持株会社のデメリットももちろんあるのよ。それはまた今度やるから、そろそろ組織再編成税制の話に移るわよ」

「はい!」

「ポイントは、
持株会社をどうやってつくるかね」
ワカバメモ
金融持株会社の解禁
↓
銀行の経営力アップ
↓
持株会社をどうやってつくる?
*関連記事*■〔目次〕組織再編成税制入門
■〔参考〕なぜ法人税法は複雑になったのですか?
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更新履歴
[2007/12/08 初投稿]