世界に通用しない、さぁ、どうする

「組織再編成税制も連結納税制度もそうなんだけど、これらは1つの出来事をきっかけにして、創設されたの。だから、単に組織再編成税制がどうなったという、『点』だけで見ても、あまり意味がないのね。それまでの経緯、つまり『線』で見ることが理解する上で重要なのよ」

「何か、歴史の授業みたいですね。その出来事って何ですか?」

「それが、
バブル崩壊よ」

「モミジさん!」

「はい、ワカバくん」

「バブル崩壊ってよくわからないんですが・・・」

「ええっ。平成の出来事よ!」

「ボクが生まれたの、平成元年ですよ・・・」

「あわわわ・・・(´д`;)」

「物心ついた頃には、みんな『不景気だ、不景気だ』ばかり言ってましたし」

「バブル崩壊って、君たちにとっては歴史の教科書のできごとなのね」

「バブルのときはね、いい時代だったの。そりゃもうドンちゃん騒ぎ。私もまだ先代のあと継いでなかったから、仲間と事務所を抜け出して、よく遊んだものよ」

「おお〜」

「でね、バブルの最大の問題は、
土地の値段がその価値の裏づけもなく、どんどん上がったことね。ところで、お金を借りるときに
担保がいるのはいいわよね」

「土地とか建物ですね」

「そうそう。バブルっていうのは、担保の価値が上がる続ける現象でもあるのよ。もちろん、株の値段も上がったけど、土地は決して下がらないっていう
土地神話が根強くて土地を投機目的で買っては売る人たちもけっこういたのね」

「すごい! 土地のデイトレみたいですね」

「たしかにデイトレードみたいに『ふつうの人や企業』までもが本当の価値なんか考えないで、数字遊びをしていたのね」
バブルの1番の影響は・・・

「じゃあ、土地の値段が下がったら、担保の価値も下がるんですね」

「お、いいところに気づいたわね。バブル崩壊の1番の影響はそこね。土地を担保にしてお金を貸していた銀行が、土地の値段は下がるし、貸していた企業は倒産するわで、大量の
不良債権を抱えたのよ」

「おお! 不良債権なら聞いたことありますよ。あとデフレとか」

「あなたたちの子供時代は『失われた10年』の真っ只中なのね・・・」

「でまぁ、銀行って言えば、もうエリート中のエリートで、一生安泰だったの。・・・それが、拓銀も長銀もつぶれちゃったし、山一證券もねぇ」

「なんかわかりませんけど、大変そうですね」

「そりゃそうよ。その上、企業は銀行から貸し渋りや貸しはがしにあうし」

「なるほどぅ」

「まぁ、もっと詳しい話はいろいろあるけど、要するに、バブルが崩壊したことで、日本政府は銀行や証券会社、保険会社といった金融機関をかばいきれなくなったのね」

「ふむふむ」

「そんな中で政府がやったのが、
金融ビッグバンよ」
ワカバメモ 土地(担保)の値段が上がる
↓
バブル崩壊
↓
土地(担保)の値段が下がる
↓
銀行が不良債権を抱えて苦しむ
↓
金融ビッグバン??
*関連記事*■〔目次〕組織再編成税制入門
■〔参考〕なぜ法人税法は複雑になったのですか?
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[2007/11/18 初投稿]