2007年11月20日
税制改正に関する答申(年度答申と中期答申)
「有識者」とは誰のことですか?
学者や経営者をさしています。
とりあえず3年、お願いします
政府税調は、政府の「政策」を実現させるためのメンバーで構成されます。具体的には、学者(法学部、法科大学院教授など)、大企業のトップ(主として財界から)、マスコミ関係者、消費者団体、地方自治体関係者などから30人以内で構成されます(任期は3年。その後、重任もできます)。
民間人とはいえ、一般の労働者、主婦や年金受給者などの代表者がメンバーに入った例は今までありません(そのため、大企業の利益を誘導する税制改正を行っているとの批判も絶えません)。
税制調査会令3条(委員、特別委員及び専門委員)[法令]
1 委員及び特別委員は、学識経験のある者のうちから、専門委員は、財政経済又は税制に関し専門的知識のある者のうちから、内閣総理大臣が任命する。
2 委員の任期は、三年とする。ただし、委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
11月下旬〜12月初旬に出る「答申」とは何ですか?
首相に対する「答え」です。
2つの答申
政府税調では、与党税制大綱より先に、11月下旬に取りまとめ、遅くとも12月初めまでに「答申(=年度答申)」を出して、来年度税制改正の大枠を示します。したがって、全体像は見えるものの、細部については与党税制大綱が出るまでわからないものもあります。
政府税調は首相の諮問機関であることから、答申とは、その名の通り、首相に答え申しあげる内容となっています。「〜すべき(講ずべき、検討すべき、見直すべき)である」、「〜することが適当である」、「〜することが必要(重要)である」といった表現が多用されていることからもそれが読み取れます。
また、政府税調委員の任期が3年間であることから、政府税調発足時より、3年に1回の割合で中期答申を出して、中長期的の税制改正の方向性を提言しています(「卒業論文」とも呼ばれています)。ちなみに、最近の中期答申は2000年7月・2003年6月に出され、2006年は発足後初めて延期され、3年間の活動を踏まえた当時の政府税調会長の談話のみが9月に出されました(自民党総裁選や1年後の参院選への影響を考えてといわれています)。
2000年
わが国税制の現状と課題-21世紀に向けた国民の参加と選択-
2003年
少子・高齢化社会における税制のあり方[PDF]
2006年(会長の談話のみ)
今後の税制改革についての議論に向けて[PDF]
なお、今年は、11月20日に答申が出されています。今回は、年度答申と中間答申をあわせたような内容になっています。
平成19年 政府税制調査会・答申
「抜本的な税制改革に向けた基本的考え方」
*関連記事*
■政府税制調査会(内閣府内)
http://taxotak.livedoor.biz/archives/50217422.html
*参考*
税制改正は誰がやる
日曜日の用語解説:2つの「税調」
[2007/11/20 初投稿]


