2008年02月24日

4大税理士法人(トーマツ・EY・PwC・KPMG)

Q. 4大税理士法人とはどの法人をさしますか?

A. DTT・E&Y・PwC・KPMGと提携する税理士法人をさします。


4大税理士法人とは

「モミジさんは、所長になる前は、どこかの税理士法人にいたと聞きましたけど・・・」
「あら、誰から聞いたのかしら。○○○ビルで働いてたのよ」
「○○○ビル??」
「私が働いてたのは、ビッグ4の1つの税理士法人なの」
「ビッグ4? そういえば、会計士の友人がビッグ4の1つにいますね」
「ああ、それは監査法人の方ね」

 そもそもビッグ4とは、4つの国際的大監査法人のことをさしています。
Big4(順不同)
・Deloitte Touche Tohmatsu(DTT)
・Ernst & Young(E&Y)
・PricewaterhouseCoopers(PwC)
・KPMG

 そのメンバーファームとして、日本の監査法人や税理士法人が提携という形で参加しています。したがって、「○○監査法人の子法人が○○税理士法人である」ということが書いてあるときは、それは誤りです。

日本の監査のビッグ4(カッコ内は提携先)(順不同)
・監査法人トーマツ(DTT)
・新日本監査法人(E&Y)
・あらた監査法人(PwC)
・あずさ監査法人(KPMG)

 ワカバくんの友人が働いているのも、この監査法人の方のビッグ4です。

 これに対して、「4大税理士法人」と言った時には、次の4つの税理士法人をさしていると考えられます。

日本の税務のビッグ4(カッコ内は提携先)
・税理士法人トーマツ(DTT)
・新日本アーンストアンドヤング税理士法人(E&Y)
・税理士法人プライスウォーターハウスクーパース(PwC)
・KPMG税理士法人(KPMG)
(順不同)


組織再編成と税理士法人

 税務業務は、それまで監査法人の監査の陰に隠れていました。

 転機のきっかけは、平成13年度税制改正の組織再編税制の創設により、企業再編成(特にM&A)が柔軟に行えるようになったことを背景にして、表舞台に出ることになったことのようです。

 そして、翌年の平成14年4月から税理士法人が創設できるようになり、組織は拡大しやすくなりました。それまでは現在の大手弁護士事務所のように、人の名前(共同経営者の名前)が連なっていましたが、現在は上記のようなグループ名が付されています。

 記憶に新しい米シティによる日本初の三角株式交換も、税務アドバイザーに税理士法人トーマツと新日本アーンストアンドヤング税理士法人がそれぞれついていたようです(IR情報を見る限りでは)。


どんな会社がメイン顧客なのか

「じゃあ、大企業とかに毎月訪問をしていたんですね」
「あら、私は外資系の子会社ばっかりで、メールと電話でほとんど済んでたわね」
「え? なんか違いますね」
「そうね。クライアントの方で、決算書まで作ってるから、申告書別表調整ばかりしてたわね」

「あと、違いといえば私の部署とか、英語を使わないと仕事にならない部署もあるってことかしら」
「え、英語ですか・・・」

 税理士法人は当然、税務をメインとした業務を行います。

 通常の会計事務所(中小税理士法人を含む)では、非上場の中小企業個人事業者を対象に税務サービスを提供するので、ビッグ4では、残った「上場企業・大企業」がメイン顧客になるような気もします。

 しかし、上場企業等は、自社内の経理部門が申告書の作成と申告・納税まで行っているので、会計事務所の出番はほとんどありません。そのため、「外資系企業の日本子会社」や「上場企業の子会社や系列会社」が主要な顧客となります。

 上場企業・大企業などの本体の顧問税理士は、企業内税理士として採用された方たちや、国税OB税理士の先生の中でも高官だった方たちが多いようです。そう考えてみると、税理士も、ちゃんと棲(す)み分けされているのでしょうか・・・。
 
 さて、外資系企業の日本子会社もメインターゲットにしていることから、国際税務(海外取引に係る税務)も重要な要素となり、語学力も必要となります。英語が得意な方はさらに活躍の場も増えることでしょう。


残業がないわけがない

「でも訪問もないなら、2月3月は繁忙期じゃないんでしょうか」
「あら、私の部署はこの時期、ほとんどタクシーで帰ってたわね」
「え。。。」
「懐かしいわねぇ」

 なお、中小企業は月次監査が当たり前ですが、外資系企業や上場企業の子会社を担当する場合は、決算書がすでにできあがっていて、大量の税務調整を行って申告書を作成するのがメインであるせいか、12月決算の延長先や個人の確定申告(もちろん、日本人だけとは限らず)、3月決算(連結決算や監査のために、前倒しになりやすい)が集中する2〜4月などは夜遅くまで働く方が多いようです(その日のうちに帰れたら、幸せな方です)。


就職するならどこがいいのか

「私がいたところは、上司がけっこう自由にさせてくれる人だったから、働きやすかったわね」
「そうなんですか。4大税理士法人って、それぞれカラーがあるんですか?」
「あるんだろうけど、私はそこしか知らないからなぁ。それに、監査法人が解散したりして、タックスの方にもクライアントの流出入があるから、時期によっても変わるわね」
「なんか、遠い世界みたいですね…」
「まあ、どこで働くかは、飛び込んでみないとわからない面も多いかもしれないわね。ワカバくんがチャレンジしてみても面白いと思うけど」

 2ちゃんねるなどで4つの税理士法人を比較検討して、待遇などで序列をつけているスレッドをたまに見かけますが、どこもいろいろなご意見があるようで、この4法人のうちどこがいいのか、というのは、きわめて難しい問題のようです。

 また、同じ税理士法人に入ったとしても、どの部署に行くか、どのような働き方をするのか、あるいはどんな人たちの中で働くかによって、その印象は異なることでしょう。

 さらに東京で働くのか、大阪、名古屋、福岡、あるいはそれ以外で働くのかによっても異なります。東京では規模が4番目だとしても、ある地方だけで比較すれば、超優良顧客をもっていて1番という税理士法人もありますので、正直なところ、序列をつける意味はあまりないのではないでしょうか。

 こればかりは、「縁」としか言いようがないかもしれません。

 *関連記事*
監査法人・4大監査法人・4大税理士法人リンク集
http://taxotak.livedoor.biz/archives/50230947.html
税理士のキャリアプランと年収(給料)の話
http://taxotak.livedoor.biz/archives/50401147.html

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 双葉更新履歴
  [2007/08/15 初投稿]
  [2008/02/24 加筆修正ver2.0]



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