2007年08月14日
財務省主計局(財務省内局)
財務省主計局とは
非常に大雑把に言ってしまえば、主計局は予算や決算に関する部署です。主税局が税という「歳入」への影響力をもっているのに対して、主計局は「歳出」への影響力をもっています。
ところで、奈良時代の律令制では、「主計寮(かずえのつかさ/しゅけいりょう)」と呼ばれ、祖調庸のうち祖(=稲)は主税寮の管理下に置かれ、その他の繊維製品を納めさせる「調」を数えたり、調庸をいかに配分して課税するかが主要業務(これらが現在の予算編成権などに通じる)でした。
主計局の組織
主計局は財務省組織令によれば、下記のような組織編制になっています。
財務省組織令第22条(主計局に置く課等)
主計局に、次の五課並びに主計官十一人及び主計監査官一人を置く。
総務課
司計課
法規課
給与共済課
調査課
詳細は財務省ホームページ内の業務案内に譲りますが、一番下のほうにある「主計局1年生歳時記」は読んでいて、どこも同じなんだな、と思うところです。
主計局:業務案内
主計局の仕事は、予算案の作成
主税局の仕事が「税制改正法案の作成」だとすれば、主計局の仕事といえば、なんといっても「予算案の作成」です。
予算・決算:財務省
予算案を作成するためには、単に数字の見積もりをするだけではなくて、各省庁と折衝(話し合い)が必要となります。何を行うにしても、お金はかかるものです。予算が削られるということは、各省庁にとっては権限が削られることにもつながり、死活問題でもあります。
ただし、2001年の中央省庁再編後は、予算編成の権限は経済財政諮問会議に移っています。これはまた別の記事で補完することにしましょう。
経済財政諮問会議
主計局は、予算を削ります
私は誤解していましたが、主計局の役割は「予算を削ること」で、各省庁の要求に対して、1つ1つ「本当に必要なものか」を判断(=査定)するところです。
各省庁(正確にはその中の各局の各課の要求をまとめたもの)が、予算の概算要求を8月末までに財務省にしますが、その前に、経済財政諮問会議・政府(財務省)は、シーリングとも呼ばれる概算要求基準を出して牽制を行います。シーリングという英単語は天井という意味がありますが、ここでは上限の意味合いをもちます。
8月末までに出された概算要求に対して、財務省主計局が個別に経費を査定し、12月下旬には財務省原案を作成します。その後、政府案を取りまとめ、閣議決定を行い、翌年1月に通常国会に提出します。
■予算編成と税制改正(平成19年度版)
http://taxotak.livedoor.biz/archives/50217437.html
■同(平成20年度版)
http://taxotak.livedoor.biz/archives/50434554.html

[2007/08/14 初投稿]


